”ALANOD社(アラノッド社)”の“MIRO-UV”に新たなシリーズが登場。
MIRO-UV-Cは、深紫外線領域の波長の反射を得意とした高性能アルミ材料です。
特殊な表面処理を施したことによりアルマイト材と比較しても高い反射率を有します。
紫外線ランプを利用した装置のリフレクターとして照度UPに貢献いたします。
- ラインナップ
鏡面タイプ MIRO-4UV-C
拡散タイプ MIRO-20UV-C
- 反射率
MIRO-4UV-C 250nm 90% ±2.0
MIRO-20UV-C 250nm 90% ±3.0
- 用途
殺菌・滅菌装置、空気清浄機 等
- 基本サイズ
厚さ 0.5mm 巾 1250mm
(コイル、板:保護テープ貼)
分光反射率 (MIRO-UV-Cとアルマイト仕上)

紫外線(UVC)を使用する機器を設計する際に求められる3つのポイント
- 250nm(UV-C)付近の光源の効率化
- 紫外線の悪影響を解決
- 多様な設計・形状に対応可能なこと
当社取り扱いのアルミの反射板を使用した紫外線ランプの効率UPのご提案です。
■紫外線波長 250nm(UV-C)の高い反射効率を実現
・MIRO-UVCは可視光用のアルミ反射板として世界シェア No1のドイツ ALANOD社の‟MIRO”の紫外線専用反射板です。
・紫外線波長250nm(UV-C)の反射効率が高い特徴を持ちます。
・紫外線殺菌を利用する様々な機器において光源の効率UPにより設計品質の実現などに貢献します。
※MIROによる紫外線の反射につきましては波長により反射板の種類が変わります。
効率を十分に発揮するためには適切な材料の選定が必要になります。
■ 紫外線の光源による関連部材の劣化懸念をMIRO-UVCで解決
・殺菌作用がある波長254nmの紫外線(UV-C)は殺菌効果が期待できる反面、関連部材の劣化や人体への影響も懸念される波長です。
・MIRO-UVCは特殊な蒸着処理が施されており、高密度な膜が形成されているため紫外線劣化への耐久性があります。(下記、 「環境テストレポート」 参照)
・加工性の高いMIRO-UVCで光源の光漏れを防ぐ構造に設計することにより、光源の効率が高くなることのほかにも、他基材の保護や人体への影響も解決できます。
環境テストレポート (テスト前とテスト後の反射率比較表)
試験前 | 1000時間後 | 1008時間後 | 備考 | |
UVC照射試験 | 89.5% | 89.6% | puritec lamp from radium uvc強度 ~6mW/㎠ | |
湿度試験 | 89.5% | 90.1% | 85%相対湿度 85℃温度 | |
耐熱試験 | 89.5% | 89.9% | 250℃ | |
QCT結露試験機 | 89.5% | 89.4% | ||
QUV-Bテスト | 89.5% | 90.0% | UV-B放射照度(0.48w/㎡nm)313nm |
■ 多様な設計対応を可能にする良好な加工性
・紫外線を利用した殺菌は様々なシーンで求められており、装置の設計も多様性が求められます。
・MIRO-UVCの基材は金属のアルミのため、アルミと同等の良好な加工性があります。光源を効率よく反射する形状へ容易に加工できます。 (下記、 「反射板(MIRO)断面図」 参照)
・当社ではMIROの加工実績が多数ある加工ネットワークにより加工もご対応します。
(切断・レーザー・タレパン・ベンダー・ロール・プレスなどご相談ください)
※表面処理されているため、‟絞り加工”は要相談

加工例


■ UV-A~UV-Bまでの波長を反射させたい場合はこちら
“MIRO-3UV” 反射波長 紫外線 280nm~ (UV-A UV-B)
■ 参考
紫外線とは(ultraviolet)
目で見ることができない400nm以下の短い波長の電磁波です。
波長によりUVA・UVB・UVCの3種類に分けられ、それぞれ利用用途が異なり、様々な分野で活用されています。
太陽光に含まれる紫外線の中で、地表に届くのはUVA~UVB、人体に特に有害なUVCは大気層に吸収され地表には届かない波長です。

