SI単位

SI単位系のお話

[単位のお話]では金属関係に限定せずSI単位体系全般にわたって日本の計量法を基本に解説を行っています。

計量法

1992年に改正された計量法の7年の猶予期間が経過し、1999年10月1日から日本でも全面的にSI単位系を使用することが義務付けられました。

SI単位系誕生の背景

機械図面におけるミリメートル表示とインチ表示の混在など、国際分業の進んだ経済活動では、 統一されていない単位の存在が読み替えという作業の介在による混乱と能率の低下をもたらすようになってきました。
そこで1960年の第11回国際度量衡総会で1量1単位を理想とする 国際単位系としてSIという名称とその骨格が決議されました。

日本では1959年の尺貫法から、メートル単位系への移行を経て1992年にSI単位を全面的に採用した計量法が制定され、3年、5年、7年の単位別猶予期間を経てSI化が法制化されました。
ISOなどの国際標準化機関でも、SI単位系への移行による統一が進められています。
1量1単位が原則ですが、経済活動の慣習などに配慮して質量のキログラムとトン(Kg/t)、温度のケルビンと度(K/℃)などのように複数の単位が混在するものも残っています。

SI単位系のお話の中では、このように複数の単位があるものについてはSIの本来基本とすべき単位を最も左側に記載しています。

*本稿は通産省・SI単位等普及推進委員会編集の[新計量法とSI化の進め方]を参考に作成しました。